ERP導入に必要とされるSAPコンサルタント

SAPコンサルタントの現状

ERPといわれる統合基幹業務システムにおいて、SAPは世界でトップシェアを誇っています。その導入企業数は47,800社以上ともいわれ、120カ国にユーザーを有しています。このようなSAP案件に精通しているコンサルタント、ITエンジニア、SEといった職種の人材は、需要が高いIT系人材の中でもさらにニーズが高く貴重な人材といえるでしょう。

SAPコンサルタントの仕事内容

ERPというのはEnterprise Resource Planningの略で、一般的には「統合基幹業務システム」のことを指します。企業に必要な会計、物流、販売、人事データなどを一元管理することができるERPにおいて、ドイツのソフトウェアメーカーであるSAPのシステムは圧倒的なシェアを誇っています。ただ、これほどシェアがあり便利なシステムであるSAPですが、企業毎にカスタマイズが必要です。この導入を支援する仕事がSAPコンサルタントです。
SAPコンサルタントは、導入する企業に対して業務分析、改善提案などをしながらシステム導入をサポートし、導入後も業務改善がうまくいっているかチェックして改善を提案していきます。通常は何も無いところからERPシステムを導入することはほとんどありません。会計システムや販売システムなど、既に企業毎にバラバラのシステムが運用されていることが多く、こうした既存のデータをSAPのシステムに移行するには専門知識が必要となります。加えて、SAPコンサルタントには企業の内情を踏まえて既存システムを分析する力も必要です。データベースのカスタマイズやモジュールなどシステムをカスタマイズすることも含めて、エンジニアに指示する前にコンサルタントとしての視点で進めることができるスキルも重要です。

さらに上流工程に携われることも

SAPコンサルタントの中でもより高度なスキルをもっている人であれば、ビジネスコンサルティングなどのさらに上流の工程から参加できることもあります。経営サイドに入り込んで組織マネジメントからパートナーになるためにはITスキル以外にも経営の知識が必要になります。難易度は高いですが、幅広いフィールドで活躍が期待できるでしょう。

SAPコンサルタントに求められる責務

SAPコンサルタントは、クライアントの意向をよく理解してシステムを活かすことが求められます。現在運用しているシステムを合理化して経営を効率化するのが目的ですので、業務の分析は欠かせません。SAPやSAP以外のERPシステムをカスタマイズ無しで導入するのがコスト的には最も安く済みますが、コストをかけてまでSAPコンサルタントに導入を任せているため、それに見合った成果が求められます。

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