高い能力が求められる

スキル

問題解決力や提案力といったスキルがSAPコンサルタントには求められます。SAP製品の知識はもちろん欠かせませんが、そのほかにもたくさんのスキルが必要です。SAPコンサルタントは論理的思考をもって問題を分析し、クライアントの業務や課題を理解した上で解決策を提案できなければなりません。企業が抱えている問題点にアプローチするには説得力のある提案が必要であり、技術力だけでなく情報を収集する能力も必要です。企業がSAPを導入するときは、データを一元管理して経営課題を解決することが目的です。論理的な改善案を提案し、本質的な課題を分析し、財務や経理、人事、販売といったビジネスプロセス、クライアント企業の業界など、さまざまなことへの理解度が必要です。
また、SAPコンサルタントには高いコミュニケーションスキルも要求されます。導入だけでなく課題をヒアリングするときもコミュニケーションは欠かせません。SAPをどのように導入するか決定するにはクライアントが抱えている問題点、課題、要求などをしっかり聞き出すことが重要です。クライアントもよく理解していないかもしれません。クライアント側で分析できていることを整理して形にしていくこともSAPコンサルタントの仕事です。クライアントから上手に話を聞き出すには、やはり高いコミュニケーション能力が必要なのです。

経験値

SAPシステム自体への理解度はもちろんのこと、システムを活用するためにITの全般的な知識も必要です。さらにはSAPの運用能力も必要となり、これまでの経験による知識の蓄積、各モジュールに適切なアプローチができているかといった経験も問われます。SAPだけでなく他社製品のERPに関する知識もあったほうがよいです。これもやはり経験によって身につくスキルです。知識の幅が広がれば対応力も上がり、クライアントが目指すことも見えてくるでしょう。

資格

SAPには認定コンサルタント資格というものがあります。SAP社が認定するSAPのスペシャリストとしての証明です。認定コンサルタント資格は3分野で3段階に分かれています。それぞれ難易度が違い、バージョン毎に認定が増えて複雑になっています。SAPコンサルタントとして働くときに必ず必要な資格というわけではありませんが、資格を取得していればクライアントからの信用に繋がります。また、求人においては資格をもっていることを条件にしている場合もあり、転職の際に有利になるでしょう。将来的にフリーランスや独立、起業を考えているなら、ぜひ取得しておくとよい資格です。

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