フリーランスとして独立しやすい職種
SAPに関する知識は経験が無いと学びづらい
SAPコンサルタントはフリーランスとして独立しやすいといわれていますが、その理由の一つが「SAPに関する知識やスキルが学びづらい」というのが挙げられます。SAP関係の仕事を専門に、何年も経験を積んでこないとSAPコンサルタントとして案件をこなしていくことは難しいでしょう。また、SAPのコンサルティングをしている企業に属さないでSAPの知識や経験を得ることはほぼ現実的ではないといっていいでしょう。書籍やインターネットで得られる情報は基礎中の基礎でしかなく、現場で使えるものではありません。SAP社がトレーニング講座を開催していますが、約100万円必要です。SAPコンサルティングをしている企業に勤めていれば会社負担で受講できるかもしれませんが、個人でその費用を払ってSAPコンサルタントを始めるのはリスクがありすぎるのではないでしょうか。
SAPコンサルタントはレベルが高い
SAPコンサルタントとしてやっていくためには、ほかのITコンサルタントと比べても情報が入手しづらく、日々の勉強がかかせません。また、SAPコンサルタントとして結果を残すには高いコンサルティング力が必要なので、結果を出せる人はSAP以外の製品やコンサルティング以外の業務でも結果が出せるほどレベルが高いと考えられます。そのため、フリーランスとして独立しても継続して案件を受注できるでしょう。SAPコンサルタントができるほどの人は、独立しても活躍できる人材が多いと考えられます。
SAP社もフリーランスを求めている?
SAP製品を扱える人材が不足していることは顕著に表れています。この問題を打開するため、SAPジャパンもほかのコンサルティング企業もフリーランスを含めた人材育成に積極的になってきています。これによってSAPの情報が開放されつつあり、SAPジャパンはフリーランス人材を5,000人確保すると発表しています。同社としては、フリーランスも含めてより多くの人材にSAP製品を扱って欲しいと考えているのでしょう。おそらく、SAP認定資格試験がプラン変更したことも、より多くの人材にSAP認定資格を取得してほしいからかもしれません。
最近では、クライアント企業としてSAPの導入や運用をした経験のある人がSAPコンサルタントに転身するケースも少なくないようです。このようにこれからもフリーランスのSAPコンサルタントの需要は高まるでしょうから、SAPコンサルタントはフリーランスとして独立しやすい職種であるといえるでしょう。ただし、フリーランスとして独立した後も今まで以上にSAPに関する勉強を熱心にしなければ高単価の案件をつかむことは難しいでしょう。